あまり知られていない「寺院葬」
お葬式というと葬儀会社の勧めもあり公営・民営の葬儀会館で葬儀を行い、葬儀会場に僧侶を招き読経してもらうという方が多いと思いますが、お寺でも本堂や客殿を利用し葬儀が行えることをご存知でしょうか。
お寺で葬儀を行うことは「寺院葬」とも呼ばれます。
お寺の施設を利用するので、葬儀はそのお寺の宗旨・宗派に沿って行われ、他のお寺から僧侶を招くということは出来ません。
お寺で葬儀を行うにはそのお寺の檀家であるか(面識があるか)、葬儀希望日に施設や僧侶の都合があいているか等いくつか条件がある場合がありますが、お寺の施設を利用する場合は一般の葬儀会館の使用料と比較して3割~5割程費用を抑えられることもあります。
このような方が寺院葬に向いている
・家族、親戚のみで葬儀を行いたいと考える人
・少人数で葬儀を行いたいと考えている人(20人~30人)
・仏教信仰の厚い人
・葬儀に費用をかけられない、かけたくない人
お寺で葬儀を行う場合のメリット・デメリット
メリット | デメリット |
・一般の葬儀社の会場を利用するより会場費が抑えられる。・お寺の施設を利用するので、僧侶のお車代が不要となることが多い。・寺院という歴史的にも価値が高い施設で荘厳な雰囲気の中葬儀が営める。 | ・お寺の宗旨・宗派に限定されることがある。・お寺から葬儀会社を決められることがある。・普段からお寺との面識がないとお寺での葬儀が行えないことがある。 |
お寺での葬儀に少しでも興味をお持ちでしたら、お寺へ問い合わせてみるのも良いでしょう。
葬儀の際、その場で初めて会う僧侶と、面識があり信頼できる僧侶とでは、葬儀の感じ方・満足度も違ってくるのではないでしょうか。もちろん、遺族や親族に対しても生前の故人を知る僧侶であれば葬儀法話の内容も心に染みるものとなるでしょう。
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